第290回川越順位戦に出場しました
2025年6月22日、「第290回川越順位戦」に出場しました。
この日の成績は 4勝2敗。全25名中8位という結果でした。
数字だけ見れば勝ち越しではありますが、内容としては満足できるものではなく、反省点の多い一日となりました。
1試合目では、序盤の暗記が外れた途端に判断を誤り、悪手を連発。流れを一気に持っていかれ、相手のペースに飲まれてしまいました。
2試合目も、序盤から見慣れない展開に持ち込まれ、冷静さを欠いたまま押し切られる展開に。普段なら見えるはずの一手が見えなくなってしまい、完敗でした。完全に実力不足です。
5試合目も同様に、知らない序盤の形に入り、相手主導の展開に。流れを掴みきれず、相手に主導権を握られる内容でした。
3試合目からは少しずつ立て直すことができて、なんとか4連勝。
なんとか形にはなりましたが、すべての試合を通して見えたのは、「序盤の精度の甘さ」でした。
6試合すべてを振り返ってみて、やはり序盤の理解・準備が圧倒的に足りていないことを痛感しました。
序盤で間違えると、その後の流れを自分で作ることができず、相手に主導権を握られたまま押し切られてしまう。
今回は、勝ち越せたことよりも、「自分の弱点を明確に認識できたこと」の方が大きな収穫だったように感じています。
以下では、私が実際に間違えた局面を問題形式で紹介します。
第1試合より
白番 どう打つ?

(※局面図はアプリ「棋譜Box」より)
正解(←こちらをタップまたはクリック)

正解:d7
実戦:f7 に打ってしまい、石損に。
教訓:f7に打ったことで、次の黒e7が好手となり、白が徐々に打ちづらい展開になってしまいました。
第2試合より
黒番 どう打つ?

正解

正解:b6
実戦:h7 に打ってしまい、石損に。
教訓:b6 → b3 → a6 の流れで、黒が上手く打ち進めることができます。
実戦のh7からの展開が思った以上に打ちにくく、もう少し慎重に考えるべきでした。
第3試合より
黒番 どう打つ?

正解

正解:c6
実戦:g4 に打ってしまい、石損に。
教訓:白c6の中割りを先に黒で潰した方が良かったようです。
c6 → c7 → g4 と打ち進めた方が、より互角に戦えていました。
第5試合より
黒番 どう打つ?

正解

正解:e3
実戦:b5 に打ってしまい、10石損に。
教訓:b5と打ってしまうと、次の白e3の中割りが良い手になってしまいます。
よって、先に黒e3と打つことによって、白e3の手を防ぐと共に、黒b3の中割りも狙うことができます。